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京都府景観資産 登録第1号 LANDSCAPE ASSET

京都府景観資産登録制度の記念すべき登録第1号は、和束町の「宇治茶の郷 和束の茶畑」。2008年1月24日、石寺・原山・釜塚・撰原の4つの斜面に広がる茶畑景観が京都府に登録されました。

京都府景観資産の登録第1号は、和束町の「宇治茶の郷 和束の茶畑」(所在地: 京都府相楽郡和束町石寺 他)です。平成20年(2008年)1月24日に登録されました。根拠となる京都府景観条例は平成19年京都府条例第15号です。

くわしい事実

制度名京都府景観資産登録制度
根拠条例京都府景観条例(平成19年京都府条例第15号・平成19年3月16日公布・同年4月1日施行)第12条
登録基準区域として登録する場合の基準は、建造物等と一体となった景観が、地域の自然・歴史・文化等からみて景観上の特徴を有し、地域の良好な景観の形成に重要なもので、かつ道路その他の公共の場所から公衆が容易に望見できること(施行規則第2条第2号)
登録第1号「宇治茶の郷 和束の茶畑」(所在地: 京都府相楽郡和束町石寺 他)
分類農林水産業・商工業に関する景観
登録範囲斜面地を利用した一団性を有する4地区(保存活用計画書に地図で表示)。和束町の景観計画は、この4地区を原山・釜塚・石寺・撰原と記しています。登録範囲の面積は、府の紹介ページ・保存活用計画書にも、町の景観計画にも記されていません(京都府にお問い合わせください)
登録年月日平成20年(2008年)1月24日
提案者NPO法人わづか有機栽培茶業研究会(京都府景観審議会の審議を経て登録)
登録の理由宇治茶の歴史とともに山腹に広がった茶畑風景を、「和束町だけの資産ではなく、宇治茶の郷として後世に伝えていく価値あるもの」ととらえ、山城地域における宇治茶の推進とあわせてPRすることで、地域の振興につなげたいという思いを受けて登録(京都府)
登録要件次の4要件をすべて満たすこと。真価性(景観上の魅力や価値が見いだされているか)・共有性(だれもがその景観を眺めることができるか)・持続性(地域の共感と多様な組織や人の取り組みがあるか)・発展性(景観を活かしたまちづくり活動へ展開されているか)
登録件数京都府内 全26ヶ所(2026年9月時点。最新の登録は平成30年3月29日)。うち茶に関わるものは6件で、和束町がその第1号

背景・意義

京都府景観資産登録制度は、平成19年に制定された京都府景観条例の第12条にもとづく制度です。地域の歴史や文化に裏打ちされた身近な景観を、それを支える地域の活動とあわせて登録し、その価値をみんなで共有し、情報発信で地域の魅力を高め、景観づくりやまちづくりの活動を後押しすることを目的としています。その第1号に登録されたのが、石寺をはじめ、原山・釜塚・撰原の4つの斜面に広がる和束の茶畑です。京都府の紹介ページによれば、この登録は、宇治茶の歴史とともに山腹に広がった茶畑風景を「宇治茶の郷として後世に伝えていく価値あるもの」ととらえ、山城地域における宇治茶の推進とあわせてPRすることで地域の振興につなげたいという思いを受けたものでした。

和束の茶は、鎌倉時代の初めに海住山寺の慈心上人が鷲峰山のふもとで栽培したのが始まりと伝えられています。近世には農家の副業として広まり、戦後に大きく拡大して、山々に囲まれた盆地一帯に広がりました。いまでは和束川の流域に、山裾から山頂まで茶畑が続き、この地は「茶源郷」と呼ばれています。丘陵のなだらかな起伏や小山の地形が生んだ畝の模様は、朝霧に包まれる朝も、紺碧の空と緑の茶畑が映える日も、四季折々に表情を変えます。

京都府景観資産 全26ヶ所(2026年9月時点)

番号名称所在市町村
01宇治茶の郷 和束の茶畑和束町
02久美浜湾と牡蠣の養殖景観京丹後市
03毛原の棚田福知山市
04日本の原風景・南丹市美山かやぶき集落群南丹市
05市民のこころのふるさと 福知山城福知山市
06井手町大正池~癒しと交流の空間~井手町
07丹後の立岩・屏風岩・丹後松島・経ヶ岬の海岸景観京丹後市
08琴引浜の白砂青松と鳴砂京丹後市
09万灯呂山公園からの山城盆地の眺望井手町
10グンゼ記念館・博物苑の近代化産業遺産とその周辺綾部市
11西ノ岡・竹の径~緑の散策路~向日市
12琴滝~地域を育む京丹波の光の水辺~京丹波町
13棚田と笹葺き民家が織りなす上世屋の里山景観宮津市
14美しき命の源流うぶやの里・大原福知山市
15城下町に由来する風情ある久美浜の街なみ京丹後市
16大野ダムが形づくる水辺景観~人々が集い、ふれあう虹の湖のほとり~南丹市
17宮津市今福の滝~蛇綱の里が誇る七段の名瀑~宮津市
18やくの玄武岩公園~小倉石切場跡の柱状・板状節理~福知山市
19けいはんなプラザ日時計広場~自然と共存する学研都市のシンボル空間~精華町
20宇治茶の主産地・南山城村~大空へ向かって駆け上がる茶畑景観~南山城村
21高品質てん茶の産地・八幡市~流れ橋周辺に広がる浜茶の景観~八幡市
22浜茶と竹林の景観・城陽市上津屋~木津川の恵みがもたらす宇治てん茶~城陽市
23玉露の郷・京田辺飯岡~丘陵地に広がる覆下茶園と集落の景観~京田辺市
24緑茶のふるさと・宇治田原湯屋谷~永谷宗円生家と茶園景観~宇治田原町
25まほろば・亀岡かわひがし~古代丹波の原風景~亀岡市
26西向日・桜の径と住宅地景観向日市

全26ヶ所のうち、茶にまつわる景観資産は6件(黄色でハイライト)。 和束町の「宇治茶の郷 和束の茶畑」が、その筆頭・登録第1号です。 なお平成20年1月24日には01〜08の8件が同じ日に登録されています。和束町の平成20年1月のお知らせは、 和束の茶畑の登録を「京都府景観審議会の審議を得て第1次の登録となりました」と伝えています。

ご覧いただく上での注意点

  • よく知られた「石寺の茶畑」は、登録範囲の4地区のひとつです(観光案内「お茶の京都」でもこの名で紹介されています)。景観資産としての正式な登録名称は、4地区をまとめた「宇治茶の郷 和束の茶畑」です(和束町が登録を伝えたお知らせでは、代表写真も石寺で撮られています)。
  • 登録範囲は石寺だけではありません。府が公開している保存活用計画書(提案者: NPO法人わづか有機栽培茶業研究会)は、登録範囲を「斜面地を利用した一団性を有する4地区」とし、地図で位置を示しています。和束町の景観計画は、この4地区を原山・釜塚・石寺・撰原と記しています。登録範囲の面積は、府の紹介ページ・保存活用計画書にも、町の景観計画にも記されていません(京都府にお問い合わせください)。
  • 京都府の紹介ページは「京都府景観資産第1号に登録しました」と明記しており、和束町も景観計画などで「京都府景観資産の第1号」と書いています。なお、平成20年1月24日には01〜08の8件が同じ日に登録されています。和束町の平成20年1月のお知らせは、和束の茶畑の登録を「京都府景観審議会の審議を得て第1次の登録となりました」と伝えています。
  • 別の制度との区別: 「面積約96ha、区域は石寺・白栖・撰原・釜塚・原山の各一部」という数値は、景観資産(2008年1月24日登録)とは別の制度である「京都府選定文化的景観『和束町の宇治茶の茶畑景観』」(2008年3月21日選定・京都府教育委員会。景観資産の登録の約2か月後)のものです。2つの制度を混同しないようご注意ください。
  • このほか和束町は令和4年(2022年)1月24日、景観資産の登録地区のひとつである大字石寺地区(大字石寺の全域・121.7ha。町の景観計画による)を、町の「景観重点第一種地区」に指定しました。建物や工作物を建てたり直したりするときに守る基準を設け、住民主体の景観まちづくりをめざしています。また町は、国の文化財である重要文化的景観の選定を目指しています。令和8年2月には「文化的景観保存活用計画」の案についてパブリックコメントを行い、3月に景観条例を全部改正、4月に景観計画を変更しました(2026年9月時点。最新の状況は和束町にお問い合わせください)。

🍵 この景色を、味で

景観を見たあとは、味で締めくくる。和束茶パフェ(680円)、そして写真ギャラリーの茶畑の風景へ。

出典